Befoer

ウールカシミア混のセーターに不明な黄色いシミがあったとのご相談です。

不明なシミがある場合、シミの状態を確認しながら、毛糸を傷めないよう様々な溶剤をテストし、シミの種類を判定していきます。黄色いシミは酸化して変色していることが多く難しいシミの一つです。

今回のシミもかなり定着がしているようで、最終部分漂白をすることになりました。ただウール製品は、アルカリ性となる漂白剤により毛を弱らせ、毛糸を傷めてしまうことがあります。人の毛髪を固形石鹸(アルカリ性)で洗うとガサガサになってしまうのと同じ原理です。

毛を傷めないよう色素を取り除きましたが、その際、生地の色素の一部も失われてしまいました。このような時、失われた色素を特殊な染料で補い元の色に戻す必要があります。最近ご家庭でしみ抜きをされる方もおりますが、生地によってはちょっとした漂白でも色が落ちてしまうことがありますので、まずはご相談してくださいね。

After

(今回の事例 不明なシミ一か所:1.000円税別)

*お品物の状態や素材、修正範囲、修正内容(色修正orシミ抜き・クリーニングの有無)によって料金を設定しておりますので、詳しくはお問い合わせください。事例は同様にお困りの方に役立てて頂きますよう掲載しております。