今回の事例は、ウールのスラックスにワインをこぼしてしまったとのご相談です。この時期何かとお酒を飲む機会が多いですので、こういったご相談も多くなります。

シミを確認したところスラックス全体にワインが飛び散っているようで、今回は製品の生地状態を見て、水洗いによる全体漂白でシミを取り除きました。

通常ウール製品は、収縮や型崩れをおこしてしまうので、型崩れの少ない石油系ドライクリーニング指定のものが多いです。今回のスラックスもそのような指定となっており水洗いが出来ないことになっています。
全体漂白をする場合、品物の採寸をさせて頂き、水洗いによって縮んだ部分、伸びた部分を復元する“復元仕上げ”“アパレルアイロンプレス”という方法で、元の採寸に戻す作業をしていきます。

全体水処理をする場合、この復元処理がとても大切になります。シミが落ちても品物のシルエットや形が崩れてしまっては、再び使用することができなくなってしまうことがあります。シミを取り除き、生地の風合いとシルエットを戻し作業終了です。東京のお客様でしたがお品物が到着後、大変喜ばれておりわざわざお礼のご連絡まで頂きました。本当に嬉しいかぎりです。

(今回の事例 スラックス全体処理:2.500円)