水洗いによる型崩れ

クリスチャンディオール(Christian Dior)の女性用ハットの復元仕上げ事例です。お客様が誤って水洗いしてしまい全体が形崩れてしまったとのことでご相談頂きました。

ケアラベル(タグ表示)にもありますが、原則家庭での洗いに適していない ドライ× 水洗い× の製品です。こんな時クリーニング屋さんは、生地の組成を見ながらどんな方法ならクリーニングが可能なのかを考察していきます。

全体的にゴワゴワになっておりましたので、特殊な溶剤を使い一度水洗い、生地を緩めることによって、縮んでしまった部分を調整したり、伸びた部分を逆に縮めたりと少しづつ手仕上げで修正していきます。かなり細かいところまで修正していかないとシルエットが綺麗に整いません。独特の黒味がある生地ですのでアイロンによるテカリも注意です。

最後に飾りのベールが何箇所かほつれていたため、お客様と相談の上、そちらを縫い直し復元完了!綺麗になりましたね。

復元完了

遠方よりのお客様でしたので、丁寧に包装しお送りしました。

和紙で立体包装

(今回の事例 帽子の復元仕上げ 2.500円税込)

*お品物の状態や素材、修正範囲、修正内容(色修正orシミ抜き・クリーニングの有無)によって料金を設定しておりますので、詳しくはお問い合わせください。事例は同様にお困りの方に役立てて頂きますよう掲載しております。